「ボスの居所がわかったから突撃だって?
おいおい、まだこのヤマの核心が明かされてないだろ?
まぁまかせとけ。オレが『フェイト』だってことを証明してやるぜ」
――決着を焦る仲間を抑え、裏の裏まで解き明かす。
N◎VA-X(第5版)においては、
公式の追加ルールであるSPS(サプリメント:クロス・ザ・ラインP42)で
このページに書いてあることはすべてできます。
クロス・ザ・ラインがあるなら、そちらを利用してください。
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一言で述べてしまうと、PS2ルールとは
「シナリオのコアではあるがアクト攻略に必須ではない謎を、PS2として用意しよう」
というものです。
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「探偵キャストが満足できるような調査難度にしたら、
担当プレイヤーが来られなくて、クライマックスへの謎解きを誰も解けなかった」
こんなケースが実際にどれほどあるかは存じませんが、
RL諸氏の悩みの種の1つであろうことは想像に難くありません。
- 戦闘キャストだけでもアクトを最後まで進められる、
リサーチ中に暇にならない
- 情報キャストに見せ場を用意する
1シナリオで上記2点を両立させるには頭をひねらなくてはいけません。
ということで、管理人のアイディアが当PS2ルールです。
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PS2ルールは、PSルール(MDI7P)から派生したものです
(したがって、ルーラーがサプリメント:マーダーインクを所持していない場合、
当ルールの導入は非常に困難になります)。
導入を検討されるルーラーは、まず該当記事を熟読してください。
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PS2ルールでは、(本来プレイヤー1人に1つずつ渡されるPSを)
1人に2つずつ渡します。
- PS1
- キャストがアクトに参加し、クライマックスにて成功することで達成したい項目
- PS2
- シナリオの裏にある秘密を明かすことに繋がる項目
という風に決めてください。
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PS2の決め方・第1点目
PS1は通常、キャストによってまちまちでしょう。
しかしPS2の決め方として、
全てのキャストが同じ仕掛けを各々の立ち位置から解いていく、というものをお勧めします。
そうすることで、情報キャスト1人の活躍で皆の疑問が解消される形になるからです。
もちろん、情報キャスト複数人を活躍させたい場合や、
「PS2の到達点が同じであることによるネタバレ」を避けたい場合は、
プレイヤーごとのPS2としてください。
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PS2の決め方・第2点目
PS2はその目的通り、アクト攻略に必須なものであってはいけません
(達成しなければクライマックスにたどりつけない、などはいけないということです)。
しかし(あるプレイヤーから指摘された点ですが)、
PS2を達成することでアクトに有利な変化が起こると、
謎解きの達成感があるのでお勧めです。
競争相手と比べて重要な情報を手に入れることで戦況が有利になったり、
謎の解明を感謝するヒロインから神業≪ファイト!≫が来たりなどすると良いでしょう。
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PSに関連する情報項目
PS2に関する調査項目は、
目標値を高くしたり、情報キャストならではの特技を要求したりするのが良いでしょう。
そうして情報キャストに活躍してもらうわけです。
逆にPS1や、その他アクトの進行に貢献する調査項目は、控え目な目標値がいいでしょう。
戦闘キャストが調査したり、情報キャストが手札回しを兼ねて判定したりするでしょうから。
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経験点のチェック項目は、PSルール部分が次のように変更されます。
- 自分のキャストのPS1を達成した
- 1点
- 自分のキャストのPS2を達成した
- 1点 ※
- 他のキャストのPS(1・2問わず)の達成に協力した
- 1点
※PS2達成によるExpは、ルーラーには入らない、と管理人は裁定しています。
これはゴールデンルール(N◎VA-D78P)によって発行しているExpであり、
公式のものではないので、Exp発行者自身は遠慮しようという考えです
(無論この裁定をルーラーの皆様に押し付ける意図はございません)。
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PS2の変更は基本的に認めないでください。
なぜなら、PS1は「キャストがやりたいこと」ですが、
PS2は「シナリオから要請されている謎解き」だからです。
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ここまで書いておいて何なんですが、
プレイヤーのお一人から次の旨のご意見がありました。
「PS2はむしろPSの正しい使い方なのではないか」
管理人の分析能力では、これが適切か判定しきれませんが、
必要ないハウスルールを導入し、既存ルールの解釈運用を怠ってしまったのかもしれません。
PS2ルールを導入される際には、通常のPSルールで代用が効かないかどうか、
ご検討いただければ幸いです。
そして実践の結果をご連絡いただければ、これに過ぎる喜びはございません。