はるなは深呼吸して、アーシアン(技術者向けタップ)に結線します。
ウェブ上に桜の花――はるなのアイコンが浮かび上がります。
と、それに寄り添うように2つのアイコンが。
紅葉と、雪の結晶。
雪の結晶は瞬く間に枝を伸ばし、膨大な資料を集めてきます。
そして紅葉が赤や黄色の葉をひらひらと降り積もらせ、
その山が新たなソフトウェアとして産声を上げます。
ウェブに接続できないウェットにはこの様子は見えませんが、
はるなの雰囲気が別人のようで、
何かを生み出す者特有の神々しさを感じます。
はるな「ボクって、こんなことできたんだ」
六花(雪のアイコン)「とまあ、こういうからくりだったのさ」
紅葉「この力はなるべくなら隠しておきたかったんです。
ただ、定期的に発散しないと暴走するんだそうで。
その結果こうなったのなら、運命ってことでしょうね」
キャストが感想や返答を述べれば、シーンエンド。
※このシーンは演出兼登場回数稼ぎです。
プレイヤーの意識がクライマックスに向かっているなど、
雰囲気を壊しそうなときには省略してください。
趣味の悪い品で彩られた一室。
部屋の主たる小男は、突然の連絡に大慌てで、
「しゃ、社長はん!急にそないなこと言われても」
電話の相手(=1枠のアクトコネ)は失望も露わに、
「銭金君、君がお得意の無様をさらしている間に、(1枠の企業)は春日部はるなの秘密を解いたそうだ。
どんな秘密をどうやって解いたかはわからんが、この際それは問題ではない。
あちらはまっとうなスカウトをしていたようだし。契約成立は時間の問題だな。
まあ、ゼニガネソフトさんは我が社とは縁もゆかりもない。身の振り方は好きにしたまえ。
おっと、そちらに出向させている社員は引き揚げさせるよ。ではせいぜいあがくんだな」
銭金とゼニガネソフトを一方的に切り捨て、通話は途切れます。
銭金「ちょ、ちょお待っておくんなはれ……はっ?!」
今まで手下だったニューロ部隊、その隊長のアイコンが宙に浮かびます。
アイコン「お聞き及びのとおりです。我々は撤収します。ご武運を」空気に溶けます。
銭金は通信端末を床に叩きつけ、野獣のようなうなり声をあげます。
――重々ご注意を。手負いの獣はやっかいです。
※描写はウィリアム・多聞を意識しました。
※このイベントはPS2達成により敵勢力が弱体化したと伝えるものです。
プレイヤーの意識がクライマックスに向かっているなど、
雰囲気を壊しそうなときには省略してください。
銭金の上役(1枠のアクトコネ)と話を付け、
はるなから手を引かせるシーンです。
女の声「そう。そちらさんと契約するってことで、まとまったわけね」
ひどく冷静な声色。
「当社としても悪くない話ね。あれほどの技術者が所属なしだなんてぞっとしないわ。
で、銭金に手を引かせろ?何の事かしら。
ゼニガネソフトは当社とは特に取り引きもない、無関係な相手よ。
まあ万が一、当社の関係者がお邪魔していたら、すみやかに撤収させないとね。
あなたも聞いているでしょう?あそこの悪評。
では次回も良い商談ができることを祈っているわ。失礼します」
ゼニガネソフトからニューロ部隊が撤収することになるのは、この後すぐのことでした。
※描写は篁綾を意識しました。
※このイベントはPS2を達成したとき、
1枠キャストが能動的に銭金を弱体化させたいと要求してきたときのものです。
この展開では、イベント「銭金の没落」は不要となります。
※これに限らず1枠のアクトコネは、
情報収集以上に交渉窓口として設定されたものです。
銭金が社会戦を仕掛けてきます。
銭金は<社会:N◎VA><社会:企業><社会:ストリート>及び≪不可触≫を使い切ると撤退します。
プレイヤーには
「最大3回まで攻撃する準備をしている、キャストからの被害が大きければ撤退は早まるかもしれない」
と伝えてください。
また
「はるなの能力値/制御値は全て0であり、リアクションは行わない、
1点でも社会戦ダメージが通れば『17:逮捕令状』扱いでどこかへさらわれる」
と説明し、誰かがリアクションするよう誘導してください。
さらに、はるなの社会戦ダメージ軽減は、どのキャストの報酬点でも行えるものとします。
当然さらわれればアクトの解決は著しく困難になります
(ルーラーがアクト失敗宣言を出さない場合、アドリブで対処してください)。
通常データ | 強化案 | ||
---|---|---|---|
クロマク、エグゼク◎、レッガー● | |||
報酬点:7点(【外界】と同じ) | |||
残り神業:≪不可触≫ダメージ1つ打消し (バランス上「全部打消し」は控えてください) |
|||
能力値:5/12 5/12 4/10 7/14 | |||
Lv | スート | 技能 | |
4 | ●●●● | 社会:N◎VA | |
4 | ●●●● | 社会:企業 | |
4 | ●●●● | 社会:ストリート | |
4 | ●●●● | 社会:テクノロジー | ワークスルールで 達成値+3 (1枠アクトコネ企業しだい) |
4 | ●●●● | コネ:(1枠アクトコネ) | |
4 | ●●●● | コネ:稲垣光平 | |
4 | ●●●● | コネ:音羽南海子 | |
1 | --●- | 身代わり | Lvを4に (ダメージ減少1→4) |
4 | ●●●● | 企業の一撃 | |
4 | ●●●● | レイオフ | |
4 | ●●●● | コレクティブ | |
4 | ●●●● | ホットライン | Lvを10に (達成値+4→+10) |
4 | ●●●● | 任侠道 | Lvを10に (達成値+4→+10) |
攻撃1アクション目: <社会:N◎VA>+<企業の一撃> 対象:はるな 攻撃力合計:+差分値 | |||
攻撃2アクション目: <社会:企業>+<企業の一撃>+<レイオフ> +<コレクティブ>+<ホットライン> 対象:キャスト全員(はるな×) 達成値+4 攻撃力合計:+差分値 エグゼク・クグツに1点でもダメージが入ると ダメージの代わりにエグゼク・クグツ特技が アクト中使用禁止 | 達成値+4→+10 | ||
攻撃3アクション目: <社会:ストリート>+<企業の一撃>+<任侠道> 対象:もっとも手ごわかったキャスト 達成値+4 攻撃力合計:+差分値 ※防御に<社会:ストリート>+<任侠道>を 既に使った場合はこの攻撃はせず撤退 | 達成値+4→+10 | ||
防御指針: 危険そうな攻撃は≪不可触≫or <社会:ストリート>+<任侠道>(達成値+4)で防御 他は<コネ>で防御・<身代わり>で1点軽減・ 報酬点で軽減など | <社会:テクノロジー> 達成値+3・ <身代わり>で4点軽減など |
※このシーンは社会戦を楽しむ以外に、
気分転換・手札回し・登場回数稼ぎを狙っています。
プレイヤーの意識がクライマックスに向かっている、
プレイヤーの中に社会戦アレルギーがいるなど、
雰囲気を壊しそうなときには省略してください。
はるなからキャストが目を離したその瞬間、
月影が神業≪不可知≫で登場し、はるなを気絶させて抱え上げます。
即座に<戦術>(目標値11)で銃の携帯判定と準備を行い、
<射撃>+<彫像>+<死点撃ち>でキャストの動きを止めようとします。
護衛キャストが動けなくなる&他キャストが登場しない、なら
はるなをさらって逃げます。
動けるキャストが居れば、はるなを捨てて逃走を図ります(銭金の護衛が第1任務です)。
キャストが方針(戦う・後をつける・見逃すなど)を決めればシーンエンド。
戦う場合はさらにカット進行に入ります。
カット進行での月影のデータは、クライマックスの項を参照してください。
※このイベントはプレイヤーの油断をとがめるか、
逆に襲撃を期待されている場合に行なってください。
どちらでもなければ省略してください。